オリンピックによる寝不足で、しばらく更新できませんでした。
夏の甲子園8日開幕で、9日には母校(愛媛県立今治西高校)が桐光の松井投手に22K(三振)の新記録であっさり負けてしまったので、今年は済々黌の応援しか残っていませんでした。
18年ぶりの出場ということは、初出場も同じ。固くならないかと心配しました。初戦の相手、鳴門高校は昨秋の四国大会優勝校、選抜ベスト8の強豪です。この日はお休みだったので、全試合テレビ観戦できました。西口主将のホームランは出るし、全く危なげない勝利でした。大したものだと感心しました。選手もすごかったけれど、応援団もすごかった。アルプススタンドの最上段まで黄色で埋め尽くされていました。「巨大なヒマワリ畑」というような表現でアナウンサーが言っていました。応援団長のバンカラスタイルを「弊衣破帽と言って、大昔の学生がやっていました。」とNHKのアナウンサー。せいぜい旧制中学時代のことでしょう。大昔っていうかな?とちょっと嫌な感じ。今年も同じスタイルで、伝統が守られていると安心した全国の高校野球ファンは多いのではないでしょうか。
済々黌のすぐ後のゲーム、浪速のダルビッシュ。さすがにでかい。バッターボックスにっ立ったら、相手のキャッチャーは肩までしかない。150km超の球速。後輩の22Kの後だけに、「ゲームになるんかい?」と心配になりました。怪物と言われた作新学院の江川投手に今治西が、選抜の準々決勝で1安打20K取られて、当時の監督が「完全試合にならなくて良かった。」と言ったゲームがあるのを思いだしました。夏までに江川投手対策を徹底的にやって、夏の甲子園ではベスト4まで行きました。超高校級投手を相手にする時の対処法を調べてみました。
基本的にはバントのようです。セーフティーバント。ベースの上に覆いかぶさる様に構え、的を小さくする。内角のボール球にはバットを引きながらデッドボールを狙う。出塁したら、盗塁、送りバント。そしてスクイズ。バスター(バントの構えから、強振)も交えてかき乱すことが大事みたいです。プッシュ打法というのも出てきました。バントのように球の勢いを殺すのではなく、バントの格好のまま、強く押し返して、バント処理に出てきた内野手の間を抜くようです。
怪物江川投手対策に今治西はピッチングプレートの数メーター前から投げさせたということですが、新聞報道によると、済々黌はピッチングマシーンのスピードを上げて、やはり同じように前から投げさせていたようです。バント練習の写真も載っていました。
当日は診療中で、TV観戦は出来ませんでしたが、インターネットの一球速報を時々見て、接戦になっているのはわかっていました。診療を早めに切り上げて、TVを見てびっくりしました。背番号10が投げている。なめてるのか。まっ、すぐ、かなりいい投手だというのはわかりましたが。Wエースと呼ばれていました。中盤に大竹投手が本塁打を何本か打たれたのはしょうがないですね。あれだけの体格でブンブン振り回してくるのだから。振り回しを許しているのもチーム力でしょうか?凡退しても誰かが打つ。
9回ワンアウト満塁で、代打の打球音に座っていた椅子から、飛び上がりました。いい当たりだった。正面すぎました。勝負運がなかっただけで、いい試合でした。健闘でした。
応援団もすごかった。大阪の監督が「サッカーでいうところのアウェーの雰囲気だった。」と感心していました。済々黌に大拍手です。