厚生労働省が平成30年８月に発表された医療広告ガイドラインのQ&Aの一番最初に出てきます。

【１．医療広告ガイドライン第２部関係（広告の対象範囲）】

Ｑ１−１ 医療機関の広告をする際に、新聞や雑誌の記事を引用することは、可能でしょう か。（P.3）

Ａ１−１ 当該記事等の引用部分に記載された内容が、医療法及び医療広告ガイドラインを 遵守した内容であれば、医療機関の広告に新聞や雑誌の記事等を引用又は掲載する ことは可能です。

菊川歯科のホームページにもいろんな雑誌や新聞を引用させてもらっていました。今まで一度たりとも抗議の電話をいただいたことはありません。即座に削除できますので「勝手にのせるな」という方がおられたらお手数ですがお電話いただけますでしょうか。本来ならば許可を得て引用させてもらうべきなのでしょうがそうなるとお互い大変でしょう。

この度、著作権をたてに、引用するなら使用料を払えという某新聞社の広告が出ました。その新聞社関係の記事はすべて削除しました。その新聞は30年取ってきました。30年分のスクラップは相当なものです。それがすべて使えなくなりました。新聞を取るのもやめようかと思っています。引用できないのなら取る意味がないからです。30年ですよ。30年。地道にスクラップを続けてきた長年のファンに対する背信行為になるとどうして気づかないのでしょうか？お宅の新聞を取ってさえいなければ・・・・。

理系の論文なんか引用だらけです。使用料を払えなどとせこいことをいう人は一人もいません。むしろ引用されることがその論文の重要さを証明することになるので引用数が増えることに喜びを感じている人もいるぐらいです。

この業界に入って40年。何千、何万のスライドを見てきました。新聞や雑誌の引用、掲載のスライドも何百枚も見てきました。引用、掲載の許可を取っている、使用料を払っているなんて今まで聞いたことがありません。TVのワイドショーなど見ていると、〇日発売の週刊○○によりますと、という場面がありますけどあれもすべて引用、掲載の許可を得て、使用料を払っているのでしょうか？私共の立場からすれば、使用料を払えと言われればそこまでして使いませんという立場です。わざわざお金払ってまで使う程の記事でないからです。そしてその媒体から距離を置きます。二度と買いません。使用料を払ってまで使わしてくれという申し出ありましたか？そして確実にファンの一人は失いました。

厚生労働省の立場も引用、掲載は可能、あとは当事者間の問題ということだと思っています。