激怒した人の息では数分でネズミが死ぬ

「成功のセオリー 伸びる企業・伸びる人」船井幸雄、サンマーク文庫、1992

P59

激怒した人の息では数分でネズミが死ぬ
 心というのは、不思議なものである。つぎの話は、亡くなられた経済評論家の伊藤肇さんが、「ハラをたてるのは最低だ」ということの例証として、よくあげられたことだが、それは、アメリカの心理学者エルマー・ケイツ博士の実験結果の話である。
 博士は、液体空気で冷却したガラス管のなかに、いろいろな心理状態の人の息を吹き込む実験をした結果をつぎのように発表している。
 「普通の状態の人の息を吹き込んだときは、息のなかの揮発性物質が固まり、無色に近い液体となるこの液体も物質も無害である。

 しかし、怒っている人間が吹き込むと、栗色の滓(かす)が残る。この滓をネズミに注射すると、神経過敏になり、さらに激怒している人の息の滓なら数分で死んでしまう」と。
 怒ること、ハラをたてることは、結局のところカラダを悪くする物質を生産していることである。
 また、くよくよしたり、心配したりして、消化器系統が病むことは、胃潰瘍が「不渡り潰瘍」と呼ばれることからも、読者にはよくおわかりと思うが、このことは医学的に証明されている。このように心の働きである怒りとか心配というのは、けっしてカラダにとってもよいものではない。

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