五カ国対抗ラグビー

 「TEST MATCH」宿沢広朗、講談社、1991

P164

 私(院長註:宿沢広朗)が英国にいるころも、五カ国対抗のチケットは五年先まで予約済であった。それも一般には売り出さず、各クラブを通してクラブメンバーにのみ売り出される。
 日本のように早明戦のチケットを手に入れるためにプレイガイドに並ぶ、などということはない。ラグビークラブのメンバー以外は買えないのである。
 私は好運なことに、各ユニオンや、かつてのラグビー仲間から五ヵ国対抗のチケットを手に入れることが出きた。

 ラグビーの関係者やファンにとって、外国人の私にでさえ五ヵ国対抗ぱその年の最も重要なイベントである。
 テレビはキックオフの二時間も前から、競技場周辺の雰囲気やグランドの状態などを伝える。付近のパブというパブは、ラグビーファンで動くことさえできない。街全体が、国全体が五ヵ国対抗の気分を盛り上げ、キックオフでそれが爆発する。

 そして、ノーサイドから数時間、その余韻が続く。
 親達は、自分の息子が自国の代表選手になることを至上の幸せと望む。いや代表選手のトライアルマッチに出場するだけでも、トライアリストとして羨望の的になる。
 それが五力国対抗だ。
 日本もお互いに真剣なテストマッチを定期的に戦う(それも毎年)、国対抗戦を行なう時期に来ているように思う。

TEST MATCH.JPG (院長註:本の帯にある「テストマッチは国と国との”戦争”である」という言葉から彼らの本気度が伝わってきます。命懸けでやってるのでしょう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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