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「菊と刀」ルース・ベネディクト、長谷川松治訳、社会思想社現代教養文庫、1967

P343(前略)

 アメリカに住む二世たちは、すでに日本の道徳の知識も実践も失ってしまっている。彼らの血の中には何一つとして、彼らに、彼らの両親の出身国である日本の慣習を厳格に墨守させるものは存在しない。それと同様に、日本本国にいる日本人も、新しい時代に際会して、昔のように個人の自制の義務を要求しない生活様式を樹立する可能性をもっている。菊は針金の輪を取り除き、あのように徹底した手入れをしなくとも結構美しく咲き誇ることかできる。
 この精神的自由の増大への過渡期に当たって、日本人は二、三の古い伝統的な徳を頼りとして、平衡を失わず、無事荒浪を乗り切ることができるであろう。その一つは、彼らが、「身から出たさび」は自分で始末するという言葉で言い表わしている自己責任の態度である。この比喩は、自分の身体と刀とを同一視している。刀を帯びる人間に、刀の煌々たる輝きを保つ責任があると同様に、人はおのおの自己の行為の結果に対して、責任を取らなければならない。人は自分の弱点、持続性の欠如、失敗などから来る当然の結果を承認し、受け容れなければならない。自己責任ということは日本においては、自由なアメリカよりも、遥かに徹底して解釈されている。こういう日本的な意味において、刀は攻撃の象徴ではなくして、理想的な、立派に自己の行為の責任を取る人間の比喩となる。個人の自由を尊重する時代において、この徳は最もすぐれた平衡輪の役目を果たす。しかもこの徳は、日本の子供の訓育と行為の哲学とが、日本精神の一部として、日本人の心に植えつけてきた徳である。今日、日本人は、西欧的な意味において、「刀を棄てる」〔降伏する〕ことを申し出た。ところが日本的な意味においては、日本人は依然として、ややもすればさびを生じがちな心の中の刀を、さびさせないようにすることに意を用いるという点に強みをもっている。彼らの道徳的語法によれば、刀は、より自由な、より平和な世界においても、なお彼らの保存しうる象徴である。

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