謝罪記者会見のハウツウ

謝罪記者会見のハウツウ(週刊文春平成10年5月28日号企業危機管理ノート、リスク・ヘッジ社長田中辰巳)
・ 公式は社長限界でしょ(謝・調・原・改・処)
・ 第一に謝意を表すること。
 一見、自分自身には非がないような場合にも必要である。最低でも「世間を騒がせた」ことを詫びなければならない。読者=大衆の不快感に対するガス抜きは必要である。ただし謝罪は責任問題と表裏一体であることを忘れてはならない。
・ 第二に調査結果を報告すること。
 調査結果の報告には、調査方法と裏付け(検算)を一対にして、公表する事が必須。データベースの裏付けがあれば更に好ましい。
・ 第三に原因分析の結果を示すこと。
 ここが一番肝心。誰もが最も関心を寄せる部分だからである。
・ 第四に改善策を提示すること。
 改善策は、原因分析の結果必然的に浮かんで来るものである。ただし、精神論などの抽象的な策ではなく、フールプルーフのようなシステム対策が必要である。
 そして、改善策を浸透させる方法を、同時に考えて置かなければならない。
・ 第五に処分の内容を明らかにすること。
 処分を決定することは極めて難しい。世論を代弁するマスコミの溜飲を下げることは大切である。しかし仮りにも人の人生を左右する問題であり、何の罪も無い家族にまで、大きな影響を与えることがある。慎重に熟慮しなければ、新たな危機を招くことになりかねない。
 犯罪ではなく「けしからん罪」の場合、すべてを奪うことは禁物である。地位、名誉、財産、収入、人間関係などの中から、残せるものを見つけてあげるべきだと思う。

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