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  さていよいよ日本の現状ですが、WHO が2001年6月に発表したWorld Health Report 2000において、日本は保健システム達成度において、1位を獲得しました。少しデータが古いようですが、2000年に初めて行われて、これ以降行われていないと思います。

  2位はスイス、3位はノルウェー、イギリスは自己負担が無料でも9位、アメリカは加盟191カ国中15位でした。
  判断の基準は
@平均寿命などでみた健康の到達度(1位)
A健康の配分、5歳未満児死亡率でみた健康の地域間の公平性(3位)
B人権の尊重や利用者への配慮の到達度(6位)
C費用負担の公平性(8位)、アメリカは54位です。
D保健システムを利用する際の効率性(10位)
  総合で堂々の世界1位を獲得したのです。
  この世界一の評価を受けた日本の医療が今崩壊の危機にある訳です。
  要するに、医療費の抑制のために、ただでさえ少ない病院のドクター達が、ハードワークを強いられているにもかかわらず、患者さん達はますます安全要求をしてくる。もうやっていけないと、ドクターたちが病院を立ち去り始めたということです。当直もなく、楽で、収入もいい開業にシフトし始めた。最近新聞の紙面をにぎわすことの多い救急車での受け入れ拒否問題の背景には、ドクターが病院からいなくなっていることがあるようです。
  2004年から始まった研修医制度、医者は2年だそうですが、自由に研修先を選べるようになって、大学の医局から人がいなくなって、派遣先の病院からドクターを引き上げだしたのもいっそうの拍車をかけているようです。

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