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  2000年の英国犯罪調査で「看護従事者は保安要員に次いで2番目に暴行を受ける可能性が高い。」とありますが、 まあ、酔っ払いもいるし、フーリガンみたいな人もいるわけですから紳士の国といっても殴られるようです。
  ブレアの医療費も医学部の定員も1.5倍にするといった思い切った改革もなかなか効果が上がらない。なぜかと言うと、医師も看護師もまだまだ不足で人手が足りない。医学部の定員を増やしたから、すぐに医者が増えるわけではないわけで、医者を作るのに10年はかかります。大量に増えた新卒医師の研修先を確保するのも大変です。下がりきった医療従事者の士気の低下が回復しない。投入された資金が欠損の穴埋めに使われた可能性が高い。今までぎりぎりの状態でやっていた訳で、病院の建物自体も老朽化、機材も古いまま、それを新しくするだけに使われてしまった可能性が高い。一度荒廃してしまった医療というのは簡単には回復しない。ということになります。
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 ケント大学の社会政策学者のバルドック教授も言っています。このKent大学に近藤克則さんが留学していました。
「医療費用や養成される医学生の数などインプットが増えたことは間違いない。しかし、インプットを増やしたからといって、直ちにアウトプットやアウトカムの改善にはつながらない。医療には技術が不可欠だからだ。医学生が一人前になり、実際に患者を診るようになるまで10年かかる。この間に確認されたのは、そのことだ。」一度崩壊させた医療はちっとやそっとでは元に戻らないということです。

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