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  インターネットで検索すると、イギリスで生活している多くの日本人が、イギリスの医療について自らの体験を語っています。皆さん一様にイギリスの医療崩壊に驚いています。さきほども言いましたが、イギリスではGPという、かかりつけ医に登録するため、受診する医療機関を自由に選べません。専門医の診断が必要だと判断されれば、紹介を受けて専門医を受診しますが、そこでまた待たされます。

  少し古いですが、2001年3月時点で専門医受診の待機リストが28万3000人だったそうです。通常の手続きだと診療を受けるのに長く待たなければいけないので、救急外来が混雑するようです。救急部門の平均待ち時間が現在8時間だそうで、それを4時間にするのが、現在の目標だそうです。そして、イギリスでは股関節置換術で8ヶ月待ちというのが出てきましたが、病院外来の待機時間を最大3ヶ月にするのが目標だそうです。
  イギリスのブレア前首相は1997年にマニュフェストで公約した待機患者を10万人削減するという目標をはるかに超えて削減数が15万人になったと胸を張りましたが、国民は誰も褒めませんでした。なぜかというと、まだ待機患者は100万人いたからです。115万人の待機患者を100万人に減らしたからといって大きく変わったと言う実感は誰も持たなかった訳です。
  手術を待っている患者さんは待機時間が長い上に、途中で緊急患者さんの緊急手術が入ってくるので、また延び延びになってしまう。肺がんの患者さんの20%は待機中に症状が悪化し、手術ができない状態になってしまうということです。
  ここまで待たされると日本ではどういうことが起きるかといいますと、まず確実にコネや政治力を使って自分や家族だけどこかに割り込ませてもらう、という事態が簡単に予測できるわけですが、イギリスでは情実が入り込む余地は全くなく、公平に扱われているそうです。
  他にも腹部腫瘤の緊急エコー検査に8週間待ち、というのも出てきました。どこが緊急だという感じですが。
  インフルエンザが流行するとベッドが足りずにストレッチャーの上で3日間寝かせられたままということもあるそうです。

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  インターネットでイギリスの医療事情を調べているとこんなホームページが出てきました。「こんなとことは思わなかった」小児科医のまささんという人が書いています。
   その中に、「イギリスで病気になってはいけない」という項目がありまして、留学中に4歳の娘が大病を患った時の体験談を書いています。
  この人は東京の都立病院で小児科医をやっていたわけですが、基礎医学の研究のためにイギリスに渡り、イギリスでは小児科医としての仕事にはタッチしていなかったそうです。ある日、自分の4歳の長女が熱を出して、かかりつけ医に電話をしました。「市販の解熱剤を飲んで、明日来て下さい。」と言われて、次の日に見せますと、「ウィルス感染でしょう。」ということで、簡単な解熱剤をもらって様子を見ましょうということになったそうです。

  薬を飲んでも、熱が下がらない。嘔吐に腹痛、うなり声を上げてのけぞっている。じゃあ救急にいこうということで、行ってみたけれど、たいしたことはしてくれない。どうしたらいいだろうということで、日本の先輩にイギリスから国際電話をして相談してみたら、「企業でイギリスに行っている日本人を診る日本人の医者がいるだろう、確か日本の大学から派遣されているドクターがいるはずだ。以前、見学にいったことがある。」ということで、苦労して訪ねていって、血液検査をしてもらった訳です。そうしたら、どうも川崎病の疑いが高い。
  川崎病は主に4歳以下の乳幼児に起こる原因不明の血管炎です。治療が遅れると心臓に後遺症を起こす確率が高くなるので、早期発見が大切になるそうです。38.5度以上の高熱が4,5日続き、発疹があると川崎病が疑われるそうです。風邪のときより機嫌が悪くなり、解熱剤にあまり反応しないのも特徴だそうです。発症後7日以内に治療することが望まれます。治療が遅れると後遺症が残り、心臓の冠動脈が拡大するとか、冠動脈瘤ができるということで、極端な場合ではワーファリンを飲まなくてはいけなくなったり、冠動脈バイパス手術をしなければいけない場合もあるそうです。治療法は確立していて、免疫グロブリンを大量に点滴する方法で、大体直るそうです。
  とにかく、早く処置しないと後遺症が残る可能性がある。川崎病だといっても、血液検査も点滴もやってくれない、心臓のエコーなどいつになるかわからないところで、ガンマ・グロブリンなどの高い薬を使ってくれるのか不安が募る。もう日本に連れて帰ると決意し、具合の悪い娘を連れて、搭乗を拒否されるかもしれない状況でなんとかくぐりぬけて日本に帰って、以前の勤務先の病院にたどりついた時むちゃくちゃほっとした。と言う話です。結局、ガンマ・グロブリンの大量点滴で回復し、心エコーでも冠動脈の拡大もなく、後遺症も残らなかった。
  とにかくキャピテーションのシステムではどの子にも血液検査をするということはやってもらえない。最低限の解熱鎮痛薬を飲ませて、様子をみるということになります。川崎病のように早期診断が必要な病気の場合、どうしても診断が遅くなります。ちなみにこの先生が後で調べてみたところ、日本では10%前後に心臓合併症が出て、2000人に1人が亡くなるそうですが、イギリスでは、心臓後遺症を合併する率は日本の1.5倍で、死亡率にいたっては70倍高いということがわかったそうです。日本では2000人に1人がイギリスでは2000人に70人が亡くなるということです。

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